Kとガハク展

ペンキ塗り

デナリに展示する油絵の額もこの塗装で仕上がりだ。こういう事をする度に、僕が中学生の頃、家の門柱の塗装をした時のことを思い出す。父親に言われて外の往来に面した駐車場の角柱を刷毛で塗っていたら通りがかった労務者風の男二人が足を止め僕の仕事ぶりを眺めだした。やがて、
「そんなにノロノロやってたら綺麗に塗れないよもっと手早く刷毛を動かして」と一人の方が言い始めた。僕がそうしようとしたがまだ不満らしくもっと早くもっと手早くと手真似してみせる。するともう一人の方が
「そんなに言うならお前が塗ってやれよ」と言いだした。
すると言われた方は僕から刷毛と塗料缶を受け取り素早くサッサと塗り始めとうとう最後まで塗り終えてしまった。
「やっぱりプロは違うな」と満足そうに二人は去っていった。家に入ったらその一部始終を見ていたらしい父親に「タダで勉強させてもらったな」と嬉しそうに笑われた。
という思い出。今でも塗装は苦手だ。(画)
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デナリコーヒーに作品搬入

小平のデナリコーヒーに作品を搬入した。
羊と太陽の木版画シリーズ全9点を一度に並べてみると作った時期の違いが絵の違いとして出ているのが分かる。技法的には前半は陽刻で後半は陰刻になっている。
油絵は「パイパー」。こんなのを買う人がいたらその人は変人かもしれないがw
彫刻作品は「海をのぞむ」。大理石のレリーフに金箔を貼り着色した意欲作でもある。微妙な色合いが優しい空間を醸し出している。
近くにお住まいの方は是非見においでください。(画)
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描くために壊す

描いているのか壊しているのか分からない時がある。
下絵が済んだら下塗りしその上に絵具を徐々に重ねて完成させるという手順で満足に描けた試しがない。自分にはそういう才能がないのだ。制作の仕方といえばどこからでも始めてどこで終わるか分からないやり方。そういうのを「描き方」というのかどうか知らないが。
気に入らない箇所があれば放ってはおけない。躊躇なく描き直す。ところが修正というのは勝手な言い方でどんどん絵が壊れてしまうことが非常に多い。
セザンヌの執拗な描き方は有名だったが、僕が自分の作品に対しての絶対的倫理性を確信したのはジャコメッティを知ってからだ。要するに気に入らなければ直す、というそれだけのことだ。画面の保存性とか醜い絵肌とか気にしない。むしろ見てくれのよさは芸術と相容れないものだ、又は気に入らないのはそれだけモチーフが見えているからだ、などと勝手に思い込んだりしている。
ところが最近はそんなに修正しないでもいいと思える絵が時々ある。いいことか悪いことか分からないけれど。(画)

『花束』油彩

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法然院から一年

去年の3月「イーハトーブプロジェクトin京都」で法然院に絵と版画を持って行った。彫刻も一点。
本堂でこの時の企画のメインである能楽師 中所宣夫さんの新作能『中尊』が演じられる間、別室に作品を展示させてもらった。法然院は長い歴史と高い文化を感じさせる寺で建物も立派だが庭が美しかった。あんな場所に住みたいものだ。
懐かしい顔に再会できたし素晴らしい人に新しく出会えた。いい思い出だ。(画)

『中尊』のモチーフである希望の一輪の花を探す旅というイメージで描いた絵。
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第6回イーハトーブプロジェクトin京都

第6回イーハトーブプロジェクトin京都」に出かけて来た。日帰り行程なので僕ら二人だけでトワンは留守番。
目的地の法然院まで京都に不案内な僕らはそれでも予定時間にはなんとか辿り着くことができた。

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普段は見る事ができない場所だそうだがこの庭がいい感じでここに住んでみたくなる風景だった。
京都法然院に来たんだぞという証拠写真だそうだがよくわからない。
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能を観るのは二人とも初めてだった。僕は古典芸能というものに無意識に反発があり今迄避けて来たようでもある。しかし見せられたものはとても刺激的なものだった。ここには考えてみなければならない何かが大きくあるようにも思う。

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さて肝心の僕らの作品展示だが。
展示の為に用意して頂いたスペースは立派な文殊菩薩が鎮座している大広間でご住職自ら毛氈を敷いておいてくれたという申し分のない場所だった。
その仏像と向き合うようにkyoちゃんの「シバの女王」を置いてみた。黒い像が座敷の向こうとこっちに対峙するようにあった。
(実は展示の様子を一枚も写真に撮ってないどういう訳か思いもつかなかった)

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持って行った絵と版画はそれぞれイーゼルにかけたり机の上に並べたりして見て貰った。短時間ではあったがたくさんの人に見て貰えた。↓の絵「はすのはな」は縦1mくらいの油絵。今まで思ってみなかった新しい作品へのイメージが生まれた記念的な絵になったと自分では思っている。しかもこれ以上望めない理想的な方に購入して頂いた。

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最新作の銅版画「中尊」↓は今回の能の演者で作者の中所宣夫さんの「中尊」の一節を彫り込んだ。この文の元本は石牟礼道子さんの詩「花を奉る」ということだ。お二人から事後承諾ではあっても版権について了承を頂いている。改めてお礼申し上げます。

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今回のプロジェクトの主役は能なので気楽といえば気楽だったが展示が数時間は初めて。でも作品を観る人にとっては観ている時が作品のある時でしかない。ものと視線の交錯する瞬間に存在が生まれる。音楽会みたいだったな。

高速を7時間かけて家に戻ったらトワンが屈託なく出迎えてくれた。
「おかえり〜」
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京都の法然院で3月2日に♪

3月2日に行われる『第6回イーハトーブプロジェクトin京都』に私達も出かけます!
このプロジェクトの2回目からガハクの絵や版画をポスターやチラシに使って頂いているのですが、今回は作品の実物を展示することになったからなのです。

今回のテーマ『中尊』(ちゅうぞん)は、能楽師の中所宣夫氏が福島への鎮魂の想いを込めて創られた能です。そのテキストを読みながら、ガハクも去年の秋から絵の構想を練って来ました。そして仕上がったのが6枚の油絵と2枚の銅版画です。第2回のポスターに使われた『白い人2』(精霊に命を吹き込む白い人)の油絵もいっしょに展示します。

会場になっている京都の法然院は由緒あるお寺だそうです。その本堂は滅多に入れない所だと聞いています。そういう特別な空間に何と!わたしの黒御影石の彫刻『花の器』(シバの女王)も並べさせてもらうことになりました♪

お近くの方も遠方の方もぜひお出かけ下さい。
3月2日法然院でお会いしましょう(K)

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2014年はデナリコーヒーから♪

『デナリコーヒー』の常設展示『Kとガハク展』は2年目に入りました。ガハクの油絵『すなどる人』をお店のいちばん奥にかけてもらいました。通りからも見える位置です。新しい年がこの絵の中の白く輝く太陽に照らされますように♪(K)

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CDが完成しました!

奥田さんが出来立てホヤホヤのCDを持って来て下さいました。さっそく中を開けると、、、、メタリックな背景に映し出された男の横顔が!

奥田さんも最初は印刷面が白いものにプリントする予定でデザインを相談されていたのです。ところが、いろんな種類のディスクに録音データを読み込ませて聴き比べてみたら、印刷面がシルバーの方が良い音だったのだそうです。

「このイメージは描き出した時はあったんだよね」とガハク。じゃあこれも必然?

奥田茂雄ギター曲集『すなどる人』は¥1,050(税込み)です。どうぞガハクの絵を眺めながら聴いて下さい♪(K)

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Kとガハクの作品はデナリコーヒーで♪

昨夜『デナリコーヒー』のマスターからメールが来た。件名が「作品が売れました」と!しかも彫刻と油絵が一度にですって。とても嬉しかった。

マスターも喜んでくれているんだけど、作品が無くなった場所を見ると虚ろに感じてしまうとも書いてあった。閉店後にひとりで展示して静かに眺めていて、
「胸が詰まるような、でも解放されたような気持ちになった」と言うマスターだから、そうだろうなと思った。

早速今日、ガハクの油絵を3枚と私の大理石彫刻を2点ヤマト便で送った♪
『デナリコーヒーギャラリー』へ!
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デナリコーヒー小川店に常設展示中! 

新たに展示してもらおう大きな彫刻や油絵をクルマに載せて『デナリコーヒー』に行って来ました!初めてお会いしたマスターはすばらしい方でした。コーヒーの香りも雰囲気もすてきです。次々とお店を訪れるお客さんは皆さんコーヒー好きで、帰るときには豆を買っていかれる。
たまたま来店された方のご主人が偶然にも私と同郷(熊本の八代)だというので話が盛り上がっています。
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マスターが表に書かれた看板を見て下さい!世界のKとガハクです♪ぜひお出かけ下さい。『デナリコーヒー』は西武線の小川駅のすぐ近くです。(月曜が定休日)

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