その他

抽象美と恋愛

版画に彫り込むためのかな文字の練習。と言っても家にあった参考書、平安時代のかな文字練習帳を見ながらのいたずら書きでしかないが。
同書による所のかな文字の歴史が面白い。男女教育の差別化の為に漢字を女には教えないようにしたという所から始まる。漢字を知らない女同士で手紙を書くのに独自の文字を発明せざるを得なかった女性たち。その女に手紙を書きたい男は女からその文字を教わらねばならないようになったというのが愉快だ。社会の抑圧が新たな文化を生み新しい美意識が生まれた。その発展の原動力に男女の恋愛があったというのが。(画)
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額づくり

自作を額に入れた最初は高校生の時だった。習いたての頃描いた絵の全てが気に入らなかったがその中に一枚だけ人に褒められ勧めらて家に飾った。悪くはなかったが特にいいとも思わなかった。卒業制作の作品を入れる段になったらその値段の大きさに当惑した。画材の費用に額の値段まで捻出しなければならないのかと思うと将来が危ぶまれた。
一方で額に入れた絵をイーゼル絵画と称して軽蔑する新しい風潮も生まれた。貧乏画家にはもってこいの流行だ。だから色々結構な理屈がついていても内実は作り手の経済力の問題だったかもしれぬ。
ゴッホは自分の緑を基調とした絵に赤い色の額を特注して額装しないと最後の筆を入れる事ができないと日記に書いていた。彼ほどお金に困っていた人もいないのに。(画)
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誰のバースデー?

妻がバースデーケーキを焼いてくれた。66回目の誕生日ということだ。うちの庭で採れた今季初のイチゴをのせた。毎年この日に間に合わないことが多いのだが今年は赤くなってくれた。何でもないように見えるケーキだがお店では買えない美味しさなのは間違いない。
単に季節が繰り返すだけなのにそこから歳月というものが生まれ、年齢が数えられ遂には人の人生が世界共通の時間で区切られるようになった。同じ人は一人もいないのに全人類共通の時間割があてがわれていると信じられているが、この日この時の自分でしかないという事を僕は忘れないようにしたい。
(因みにトワンは見てるだけ(画)
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マルガリータ

ノートの1ページ。
左の人物は、ある音楽とそれが生まれたきっかけになった人の名前を聞いて浮かんだものだ。その人のイメージのつもりで描いていたが途中でそれは別の人のものだと分かった。緑色に塗ってみた。版画にしたいと思ったのだろう。
右の人物は対極にあるような女性像になっている。花魁みたいだが少し興味を持ってネットの画像とか家の図鑑写真などをいくつか眺めて参考にはした。

デッサンというと絵画の基本とか困った時の救世主のように思われている節があるが、それほどのものではない。イーゼルやキャンバスに肩をいからせて向かうよりも、紙や鉛筆のようなずっと気楽で日常感を持って扱える道具で気楽にイタズラ描きの延長のように手を柔軟に使って何かの記録でもとるように描くのは頭も心もリラックスしていいだろう。ついでにピカッと光るものが頭によぎらないかとどこかで期待したりする。そんな程度のものだ。(画)

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チラシ用の作品撮影

「イーハトーブプロジェクト in 京都」のチラシ用の作品写真。
昨日も撮って先方に送ったのだがその写真をつくづく見ていてこれじゃあいけないと思えてきた。写真の撮り方というよりも絵自体がよくない。
人に見せるという事を前提にしてみて初めて見えてくるという所もあるんだと再認識した。改めて一部を手直しした。1日で駄作が傑作になるとは思えないがやや安心した。

作品の撮影には室内がいいか外光がいいか日向がいいか曇り空がいいか…こういう事はてんでニガテである。以前専門家に画廊で作品の写真を撮ってもらった時にはこれでもかというくらいに写真家は時間をかけて照明を試していた。本当にしっかり撮ろうとしたらあれくらいやらねばならないのだろう。カメラだって違うもの。こちとらコンデジだし。
まあそれなりに撮れたから、あとはチラシデザイナーに一任ですw。(画)

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今朝のアトリエ(2014/7/6)

自画像がこんなに難しいと感じた事は今までなかった。
自意識との闘いというのはどんな絵の場合でも同じはずだが特に自分を主題にするとあからさまに表面に出て来て非常に鬱陶しい。
描きたいのものと描かれずに終わるものとの相克があるのを改めて感じるからだろうか。
テキトーに描いておしまいにすればいいのにと描きながら思っているのにいつまでも筆が止まらない。

版画のモチーフも溜まって来た。そろそろ始めよう。
いよいよ銅版用のインクを手作りしないといけないな。

アコースティックギターを安く手に入れたら急にギター熱が上がって来た。一室をギター練習室にして壁に絵を飾ってみたり譜面台を改良してみたりして盛り上がってる。
奥田さん作曲のギター曲「すなどる人」を練習中。
さっぱり進まないが楽しい。(画)

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音楽と絵のコラボの意味

昨日はほんとうに面白かった。
時間が経つとじわじわと喜びが湧いて来る。
こういう感動は珍しい。

奥田さんが次々と曲を作り始められたのはまだ早春の頃だった。
そして「いっしょにやりませんか」という提案があったのがちょうど半年前。
あれからガハクもずいぶんいろんな絵を描き上げた。
そして昨日デナリコーヒーでとうとう実現出来た♪

エクアドルのマーエダさんの『マルガリータ』も演奏された。
↓日本での公演はこれが二度目の『マルガリータ』(前田ただし作曲/奥田茂雄編曲)


音楽と絵のコラボとは、音楽家と画家を囲む人々の意識が行き交うことだった。(K)

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山散歩スケッチ

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朝早く散歩に出た。どんどん先を登っていく犬が急に立ち止まってじっと梢の先を見上げている。静かな山の中で音もしない、風もないのに小枝が揺れている。何かいるらしい。木から木へと渡って行くのがかすかな葉っぱの動きで分る。やがて小さなリスの姿が見えた。この山には野生のリスが住んでいる。(K)

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月夜の方舟に曲がついた

ギター曲です。
ツイッターで知り合ったギタリスト奥田茂雄さんの作曲。春の景色の中を散歩中に浮かんだものだそうで曲ができてからこの絵をタイトルにどうだろうというお申し出があった。
いい曲だし大好きになったので僕も弾けるように練習してる。ただ実を言うと曲調とこの絵があってるかどうかは怪しいと思ってる。でもこれは作曲者のイメージだからどうしようもない;笑)。聴いた皆さんはどうでしょう?ギター演奏も奥田さんです。(画)

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『第4回イーハトーブプロジェクトin京都』のチラシ♪

ガハクの油絵『祭礼の森』が『第4回イーハトーブプロジェクトin京都』のチラシとチケットに使われました。

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『祭礼の森』は130センチほどの真四角な絵なのです。チラシでは楽器を奏でている人達や動物達がうまく配置されています。これをデザインされたのは企画委員の浜垣誠司氏です。

山の稜線にちょうどのっかるように「種山ヶ原」の文字
タイトルの「歌でつづる、、、」の虹色のグラデェーション
このチラシをじっくり眺めているといろいろ楽しんで作られたのがよく分ります

今回のこの企画、宮澤賢治が作った曲や、その詩に後世の人が曲を付けたものなどを一挙に聴ける初めての機会なのだそうです。それに今回もその収益金は東日本大震災の被災地に届けられることになっています。

京都駅のすぐ前にある龍谷大学アバンティ響都ホールにて、12月2日開催です(kyo)

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