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安息日の内意

彼の掌から風が湧き起こった。小さなつむじ風だ。ヨブが神に「お前は風がどこで生まれるか知っているか」と問われて沈黙する場面がある。今の私なら「あなたの手のひらから」と答えよう。考えることがさらに進んで想うことに集中した時、そこからは甘い香りが立ち昇る。それが風になるんだ。

見えたものを石に刻むには勇気が要るけれども、ゴッホは描く前から描き上がった絵が見えていたらしい。「それが何枚も何枚も見えてごらんよ。いくら命があっても保たないよ」とガハクが言う。私は彫りながらだんだん見えて来る形に従うだけだから大丈夫だ。ゆっくり進むしかないからきっと長生きできるだろう。こういう状態を安息日と呼ぶのかな?(K)

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