« 植物的女性 | トップページ | きらめく魂 »

雲の裏側

雲の裏側は木になっている。梢を透かして見える月を今夜から彫り始めた。外に出たら正面の山の上に12日の月が煌々と光っていた。秋になって軌道がだいぶ高くなっている。この狭い谷間でも月が山に隠れることなく滑って行く季節になった。

雨を葉の中に留めておいて後でゆっくり滴らせるレインツリー、あれは魅力的なイメージだったのでずいぶん心に残った。大江健三郎の小説だ。女が草や木に重ねられることが多いのは、力がなくても生命力があるからだろう。命を宿すもののしぶとさと優雅さがこの彫刻の裏のテーマだ。(K)

Dscf8273

|

« 植物的女性 | トップページ | きらめく魂 »

大理石を彫る」カテゴリの記事