切れ味の良いノミ
叩いて尖らせる作業が終わって、これから焼き入れをするところだ。
コークスを足して送風をやや強めにして火力を上げる。白熱したノミを水で急速冷却すると鉄の中の炭素がキュンと締まって行儀よく並ぶから硬くなる。そういう図を頭の中にずっと思い描いてこれまでやって来たが、今日ほど上手く焼き入れ出来たことはなかった。ノミの先端をグラインダーで軽くテーパーを付けて削っておくと、切れ味が良くなって長持ちする。
送風を止めてヤカンを炉にかけた。すぐにシュンシュンと沸いて来た。サンドイッチ食べながら休憩。山から引いている水をフイゴの火で沸かして淹れた紅茶は、いつも美味しい。(K)
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